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「保守の遺言」。中曽根康弘 元内閣総理大臣の著書です。
私の年代(1973年生まれ)で「日本の総理大臣と言えば?」と聞かれた時に記憶にある最も古くて、かつ印象に残っている総理が中曽根氏だと思う。
今年で齢92だそうだ。最初に衆議院に当選したのが30歳前というから、自由民主党結党以前からの日本政治の変遷をかいくぐってこられた強者で生き字引といえるでしょう。
この本では、戦前、戦後、冷戦時代の政治の姿や、自らの野党時代から総理大臣時代の政策などが紹介され、保守とは何か、これからの政治(家)に必要なものは何かを提言してくれています。
この本で最も印象に残った言葉、「保守せんがために改革する」という一節。
日本の伝統や文化、連綿として続いてきた大切なものを守っていくためには、時代の要請に応じて改革すべきところは改革していくことが必要なのです。それを怠ると守るべきものも守れないことになる。例えば、明治維新の文明開化の時代、外国の文明を貪欲に取り入れたが、日本人の根底に流れる精神文化を捨て去ったわけではないように、逆に日本の精神文化を守るために大改革を行ったともいえるのです。
現代もまた、その大きな時代の渦が巻き起ころうとしているのか・・
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